インテリアコーディネーターが教える!
家具選びの豆知識
2023.6.25
家具の素材の仕上げ材は、大きく無垢材と合板の2つに分類されます。
無垢材とは、1本の丸太から切り出して作った木材のことです。
木そのものの温もりや優しさを感じられるところが魅力です。
無垢材は、一枚板・あわせ・集成材とわけられます。
合板は、表面に無垢材をスライスしたものやプリントしたものが貼ってあります。
無垢材の家具と見間違えるほど、無垢材に近いのが突板合板です。
無垢材を0.2mm~厚いもので0.5mmにスライスしたものを、ベニアに貼っています。
突板とは別に、ベニアに化粧板やプリント強化紙を張ったものもあります。
合板にも芯材はいろいろあって、シナ材やMDFで枠組みを組んでベニアを貼って軽くしたものがあります。
パット見るとどれも同じに見えますが・・・
左から、無垢材・突板・プリント強化紙になります。
無垢材=高級家具と思われがちですが、決してそうではありません。
例えば、タンスや食器棚(箱物家具)をつくるのに、作り方にもよるのですが、天板も側面も引出しもその中の素材もすべて無垢材にしてしまうと、かなり重くなりすぎます。また、木の反りがでてきて不具合が生じる可能性もあります。
作り方や使い勝手やデザインを考え、無垢材をつかったり合板をつかったりするのが、いわゆる『いい家具』だと考えています。