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家具選びの豆知識

木の家具の素材と仕上げについて

木の家具の素材と仕上げについて

家具の素材の仕上げ材は、大きく無垢材合板の2つに分類されます。

無垢材について

無垢材とは、1本の丸太から切り出して作った木材のことです。
木そのものの温もりや優しさを感じられるところが魅力です。

無垢材は、一枚板あわせ集成材とわけられます。

一枚板

一枚板
木を割らずそのままで使います。

あわせ

あわせ
20cm・15cm・30cmなどの幅のあるものを製材しくっつけて、横ハギしています。長さは1.5m・2m・3mのものをカットします。
材料を買うと右の写真ような感じで売っています。
あわせ
2枚あわせのテーブルだとこのようになります。

集成材

集成材
木の幅3cm、長さ10cmぐらいのものを縦も横もあわせてつくっています。

合板について

合板は、表面に無垢材をスライスしたものやプリントしたものが貼ってあります。

無垢材の家具と見間違えるほど、無垢材に近いのが突板合板です。
無垢材を0.2mm~厚いもので0.5mmにスライスしたものを、ベニアに貼っています。
突板合板

突板とは別に、ベニアに化粧板やプリント強化紙を張ったものもあります。

合板にも芯材はいろいろあって、シナ材やMDFで枠組みを組んでベニアを貼って軽くしたものがあります。

合板の種類
パット見るとどれも同じに見えますが・・・

合板の種類
左から、無垢材・突板・プリント強化紙になります。

仕上げ材の選び方

無垢材=高級家具と思われがちですが、決してそうではありません。

例えば、タンスや食器棚(箱物家具)をつくるのに、作り方にもよるのですが、天板も側面も引出しもその中の素材もすべて無垢材にしてしまうと、かなり重くなりすぎます。また、木の反りがでてきて不具合が生じる可能性もあります。

作り方や使い勝手やデザインを考え、無垢材をつかったり合板をつかったりするのが、いわゆる『いい家具』だと考えています。

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