2021.12.7 (Tue)
オーダー家具
舞鶴市へフルオーダーの欅 拭き漆のチェストを納品しました
京都府舞鶴市へオーダー家具を納めました。
樹種は欅。 塗装は拭き漆。
そして、今回のブログは長いです。。(/ω\) ///✨
弊社HPの問い合わせフォームよりご相談が到着 ✉👀
内容は以下の通りです。
<一部抜粋>
実家の下駄箱を思案中です。
貴社は、洗練された都会的な家具を取り扱かわれていますが、拙宅は田舎の160年経た家です。
下駄箱を扱っておられるのかご教示下さい。
和風の、そんなに田舎臭くない靴箱を、希望しています。
そして、せっかくなので一度は越前ダンス職人さんにも問い合わせました。
数か月前にリフォームを終えられたとの事、
一緒に添付くださった工務店さんのHPにお客様の御宅が掲載されており、
そのURLも添えてメールをお送りくださいました(^^)
御宅を拝見して、越前箪笥の職人さんにお問い合わせなさったのも納得。
全て拝読し、先ずはご挨拶も兼ねてお電話だな!と、ご連絡。
この頃はコロナ禍 緊急事態宣言 真っただ中。
お顔合わせが難しいときでしたがお電話でヒアリングを重ねると、
メールでも寄せてくださっていたように所謂、
・日本家屋にあう「それらしい趣の下駄箱」は素敵だし好感触だけど、色々考えたが やっぱり今回求めているものではないとゆうこと。
・そして、将来的に屋内でも使えるデザインであること。
が、ご希望でらっしゃいました(^^)🌸
後日、設置場所の玄関の写真を送っていただき、
イメージの3Dをつくり、いくつか下駄箱のラフ図を添え、(ここには載せてませんが(;^_^A)
そして家具金物はこんなのをお使いになられては?と、
資料も添えてメールと電話でやり取りを重ねました (´∀`)∩
ラフ案等を考えているときに並行して、さて、ではその下駄箱に使用する天然木はどれにしよう。
160年もの時間を経た御宅へ、ウォールナットや栗やタモでつくっても違う。
導管の太い樹種に、落ち着いた色の塗装をしても違う。
先ずは、何を目指せば「溶け込む家具」として違和感が出ないか。
デザイン?
木?
・・・160年の御宅に負けず、親しくつきあう事が出来る何かは・・・?
そしてよぎったのが「塗装」。
そうやーー!!
今までやったことないけど、漆や!
拭き漆や!
上から「欅・漆 」「黄肌・漆 」「黄肌・漆着色」
ちょっと黄肌の着色漆が分かりにくいですね (;^ω^)
では もう1枚。
ブルちゃんが手を添えているのが、今回使った欅の漆。
手前の濃い色が、黄肌・着色です(^^)
数回、塗っては拭き、塗っては拭き重ねた「拭き漆」。
サンプルをみた弊社社長「さすがやな。めっちゃ綺麗やん。上品やわ~~~」と。
弊社先代の時代に取り扱っていた家具は、
和家具や民藝のながれを汲んだ家具を軸にお商売をされてたので、
拭き漆をみた社長の声色はとても弾んでおりました🌸
これならお客様もより一層、オーダー家具を楽しんでくださる!と、確信できる出来でした。
・・・なんでこんなに綺麗に透明感があるんやろ?と思って福井さんへ御礼の電話も兼ねて質問すると「うちはいわゆる「下地」はしないんです」とのこと。
漆は高価。
無茶苦茶 高価です。そのため、少量で済むよう、漆の塗装の厚みをもたせるために何か下地を塗ってから漆を施すとこもあるそう。
なるほど~ 👀🖋✨
さて!
色々とメールやお電話の回数をかさね、緊急事態宣言も一旦あけ、
もう少し落ち着いてきたころにお店の家具を見ながら大きさをイメージいただきました。
結局数字と図面でお話しても最終的にサイズに関して腑に落ち、よりイメージいただけるのは、
床から立ち上がった家具をみて、
代替品でもそこからサイズ感は掴めるので、
箱家具に関してのオーダー品は弊社の店舗であらゆるサイズのチェスト等をご覧いただきながら話を進めていただいた方が良いかと存じます(*^^*)
やっぱり長くなったので、
納品しました日のあらゆる写真は次回に(;’∀’)💦
では最後に。
漆って時間が経つと経年で透明になっていくんです(*^^*)綺麗ですね🌸
そして本体が黄肌で着色の漆。
こんな感じです👀✨
かっこいいですねぇ✨